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乗り物酔いを対策しよう! 対処法と原因に迫る

乗り物酔いの原因とメカニズム

待ちに待った休日!しかし乗り物酔い・車酔いをしやすい人にとっては不安で苦痛なひとときでしかありません。とくに大型連休中はクルマで長旅になる、というシーンもあるかと思いますので、乗り物酔いしやすい方は“事前に対策”しておくことが重要です。そこで、知っておくと安心な、乗り物酔いのメカニズムとその対処法について解説します。

乗り物酔いの原因とメカニズム

乗り物酔いのメカニズムとは?

まず、乗り物酔いには耳、目、脳などが関係しています。乗り物酔いは「動揺病」と呼ばれることがあり、車やバス、電車や船など乗り物の揺れなど、不規則な加速・減速の反復を受ける内耳(三半規管や耳石器)からの情報と、それとは異なる情報を目また体から受けた脳が混乱することによって起こる自律神経系の病的反応から、めまいや吐き気・嘔吐などの症状があらわれます。

嗅覚からの不快感やストレス・不安などの精神的因子も乗り物酔いに関与していると言われています。乗り物の種類によっては、車酔い、船酔い、空酔いとも言われ、遊園地やテーマパークのアトラクションなどでも乗り物酔いを引き起こすことが知られています。

また、乗り物酔いは外からしきられた空間でおこりやすいです。これは実際は乗り物は移動しているのに、脳の方は静止していると錯覚し、内耳が感じていることと、脳が感じていることにギャップが生じてしまうためです。科学の進歩によって、自動車、列車、飛行機、エレベーター、エスカレーターなど様々な新しい乗り物が発明されるたびに、新たな乗り物酔いの原因が増えているともいえます。

日常生活から考えられる原因

【1】平衡感覚の乱れ

体の平衡感覚は、内耳の器官で調整されています。しかし、乗り物による過度の揺れやスピードの変化によって、この情報がその人の限界を超えた異常な刺激として脳に伝えられると、自律神経の働きが乱れ、めまいや吐き気など乗り物酔いの不快な症状が生まれます。

【2】視覚や嗅覚への刺激

停車中の電車の中から反対方向へ動き出す電車を見ると、一瞬こちらが動き出したかのように感じることがあります。このような、目からの情報と体で感じる情報のズレが乗り物酔いの原因にもなります。また、ガソリンなど、不快な臭いに刺激されて乗り物酔いが増すこともあります。

【3】自律神経の働きが乱れる

人は、内耳で平衡感覚を保ち、目で実際の位置を確かめ、筋肉が状況に応じて働く、という3つの経路からの情報を脳に伝えて安定した姿勢を保っています。運転すると酔わないのに助手席などに座ると吐き気をもよおすという人は、脳が予測した情報とズレを感じるので、自律神経の働きが乱れて酔いが生じるのです。また、乗り物酔いは睡眠不足などその日の体調や、過去の乗り物酔いに対するトラウマなどにも大きく影響されます。

乗り物酔いの主な症状

乗り物酔いの症状を、それぞれ段階によって確認していきましょう。

酔いの前兆

乗り物酔いの兆候として、脳が混乱することで自律神経が乱れます。自律神経が乱れると消化器官の働きが弱まり、「めまい」や「生あくび」「生つば」といった車酔いの前兆が起こります。

症状の発症

次第に「頭痛」「顔面蒼白」「冷や汗」「吐き気」「胃の不快感」といった諸症状をもよおします。

症状の悪化

乗り物酔いの症状が悪化すると、嘔吐中枢が刺激され、「嘔吐」を引き起こします。あまりにも嘔吐を繰り返すと、脱水症状になる場合もあります。

日常からできる「乗り物酔い」の予防法は?

【1】睡眠不足にならないよう体調を整える

睡眠不足や疲労状態のときは、血圧が下がり内臓や血管の働きを支配している自律神経が乱れやすいため、乗り物に酔いやすくなります。また、満腹でも空腹でも乗り物酔いは起こりやすくなります。乗る直前の食事は控えめにし、お腹が空いたときのために手軽に食べられるおやつや飲み物などを用意しておくと良いでしょう。

【2】進行方向を見るように意識する

乗り物の中では、あごをひき、頭をなるべく動かさずに進行方向を見るようにしましょう。また、カーブに合わせて体を傾けるなど、目や耳、筋肉の動きを一致させるのも効果的です。もし車の後部座席やバスなど進行方向が見えにくいときには、なるべく遠くの景色を眺めるようにしましょう。

【3】お腹を圧迫する服装を避ける

乗り物に乗る際、お腹を圧迫するような体を締め付ける服装は避けましょう。また、ガソリンやタバコなど、いやなにおいも不快感を助長する原因となります。ベルトやネクタイをはずし、靴を脱ぎ、窓から新鮮な空気を入れると心身ともにリラックスできます。

【4】乗り物での移動中の読書やゲームを避ける

乗り物の中での読書やゲームは厳禁です。揺れているバスや車の中で本を読んだりゲームをすると、文字や画面のチラつきが乗り物酔いを助長します。バスなら運転席の近く、船なら中央の席辺りが振動が少なく、酔いにくい席です。

【5】酔い止めの薬を服用する

酔い止めの薬を飲むことは薬効もさることながら、「薬を飲んだから、もう大丈夫」という安心感が得られ、いっそうの効果が期待できます。服用する効果的なタイミングなど、添付文書をよく読んでから服用するようにしましょう。

【6】症状を緩和するツボを知っておこう

車酔いの症状を緩和できるツボがあります。車に酔いやすい方は知っておくと安心でしょう。

内関(ないかん)

内関は、手のひら側の手首と手の境目にあるシワの中央から指3本分ひじ側に進んだところにあるツボです。平衡感覚を正常に戻す働きがあり、吐き気の解消に効くといわれています。車酔い以外にも、妊娠中のつわりや精神的なストレスの緩和に効果があります。

外関(がいかん)

外関は、手の甲と手首の境目にあるシワの中央から指3本分ひじ側に進んだところにあるツボで、内関の裏側に位置します。自律神経を整える効果があるとされ、車酔いの諸症状や頭痛にも効果があります。

築賓(ちくひん)

築賓は、足の内側のくるぶしから、ひざに向かって指5本分ほど進んだところにあるツボです。築賓は車酔いで気分が悪くなったときに押すと効果的で、吐き気の解消が期待できます。

翳風(えいふう)

翳風は、耳たぶの裏側のくぼみにあるツボです。平衡感覚を正常にする働きがあり、車酔いの予防に効果的です。また、首や肩のこり、耳抜きがしやすくなる効果もあります。

侠谿(きょうけい)

足の薬指と小指の付け根の間の薬指寄りの凹んだ部分にあります。めまいや頭痛、耳鳴りなどにも効き、乗り物酔いにすぐ作用してくれるツボとも言われています。

乗り物で酔ってしまった後の対処法

普段はあまり車酔いを起こさない方でも、体調不良や車内のニオイ、運転の荒さなどで、車酔いを起こすケースもあります。もしも乗り物で酔ってしまった場合でも、つらい症状を和らげるさまざまな方法があります。

車を止めて外で新鮮な空気を吸う

まずは外の新鮮な空気を吸ったり、風にあたるなどして気分転換をしましょう。車酔いは耳で感じる揺れの情報と目から入る情報のズレが原因のため、車から降りて脳や三半規管を休ませてあげましょう。外の新鮮な空気を吸い、風にあたってリフレッシュすることで、車酔いを解消しやすくなります。

締めつけをゆるめたり、頭が揺れないように調整する

高速道路や渋滞などですぐに車を止められない場合、リクライニングを倒して頭を固定しましょう。頭の揺れを抑えることで、三半規管内のリンパ液の動きも穏やかになり、車酔いの症状が緩和します。また、服やベルトで体を締め付けている場合は、締め付けを緩めることでも楽になります。

酔い止め薬を服用する

「酔い止め薬は乗車前に飲むもの」と思っている方も多くいるかもしれません。しかし、酔い止め薬は車酔いが起きたあとに飲んでもめまいや頭痛、吐き気などの症状緩和に効果を発揮します。
また、吐き気で薬を飲むのもつらい場合は、我慢をせず吐いてしまったほうが楽になります。吐いたあとはしっかり口をすすぐと、気分もリフレッシュできるでしょう。

氷水を飲む

氷水を飲んだり氷を口に含んだりするのも効果的です。氷を口に含むと氷の刺激が自律神経を整えてくれます。また氷の刺激が気を紛らせてくれる効果もあります。ただあまり氷水を飲みすぎるとおなかが痛くなるので飲みすぎには注意しましょう。

乗り物酔いの対策や予防法を知って快適なドライブを!

乗り物酔いの対策や予防法を知って快適なドライブを!

乗り物酔いは振動などで平衡感覚をつかさどる三半規管が異常を起こすなど、自律神経の失調で起こります。乗り物酔いを起こさないためにも、ドライブの前に酔い止めの薬をしっかり服用し、食べ過ぎや空腹の状態で車に乗らないなど、事前の対策を忘れないようにしましょう。

また、乗り物酔いや車酔いをしやすい人は「また酔ったらどうしよう」という心理的不安を抱えていて、そのことも乗り物酔い・車酔いを誘発する原因となります。運転手は同乗者のためにやさしい運転を心掛け、車内も清潔に保ち、嫌な臭いがこもらないよう配慮しましょう。

ちょっとした工夫や配慮で、快適なドライブが楽しめるようになります。旅行など長時間車に乗る機会のある方は、心配なく思い切り楽しめるように、車酔いを解消する方法を把握しておきましょう。

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